「経営理念」！似たような言葉にクレド、ミッションなどがあります。近頃はパーパス経営なる言葉も流行っていますね。

理念というと重く感じられそうですが、多くの起業家の方は持っています。言葉にできていないだけのようです。

しかし従業員を雇い、社外に多くの関係者ができた時、言葉で表現できていないのは問題です。

社長が何を考え、大切にし、行動基準が何なのかを分からず活動している従業員や関係者は、一生懸命働いているつもりでも方向が違えばその効力が落ちます。

数学（ベクトル）の世界ですが、二人が同じ１という力を出したとします。全く同じ方向ならば１＋１で合計２になります。

これが９０度方向が違うといくつになるか分かりますか？

答えは１．４１（√２）です。

１８０度違えば０です。

このように方向性を定めることは非常に大切なのです。

従業員や関係者は一生懸命働いているのに、社長が経営の方向性を定めないために無駄な仕事になっていませんか。

そしてその従業員や関係者を「使えない」とダメ出ししていませんか。ダメなのは方向性を定めない社長なのです。

そして人間はお金だけで働くのではありません。その人の考えに共鳴して働く人も多くいます。

従業員や関係者の士気があがり、効率的に仕事をこなすことを大きなメリットです。

さらにその方向性に共鳴した方の応募が増えます。

ただ給料が欲しいだけの人と、「この人とこの会社で働きたい」と思った人、どちらが良い人材でしょうか。

考えるまでも無いですね。

Z世代を中心にタイムパフォーマンス（タイパ）を重要視する姿勢が強まっています。

この考え方は間違いではありません。そして方向性が見せず、自分にとって効率の悪いと思われる企業が敬遠されるのはある意味当然かと思います。

人材難の中、少しでも良い人材を多く集める準備もしましょう。

経営の方向性を定めるには、まず経営理念を打ち立てることが重要です。

経営戦略の話をする方は多いですが、その前に経営理念がなければ話になりません。クレドやミッションなど似たものでも構いませんが、方向性を定めなければ戦略すら価値が無いのです。

経営理念は一度打ち立てたら簡単に変える必要はありません。１００年続ても良いのです。

そして打ち立てるのに、費用も必要ありません。

そのような経営理念を打ち立てるお手伝いをYF経営コンサルティングはしています。対話と現場を重んじつつ、世の中の流れを見て貴社にあう経営理念をともに作ってみましょう。