価格転嫁交渉をうまく進める秘訣～援軍

国の方針として進める価格転嫁交渉には、国のバックアップがあります
交渉がうまく行かない時は、一人で悩まず遠慮なく支援を頼みましょう
民間（私も含め）はほぼ有料ですが、公的機関では無料で支援をしてもらえることがあります

• よろず支援拠点

  
  

  　よろず支援拠点は日本全国にあり、あらゆる経営相談を受け付けています。もちろん価格転嫁についても”無料で何回”も相談に乗ってもらえます。多くのよろず支援拠点には中小企業診断士だけでなく各種プロフェッショナルがそろっています。これを使わない手はありません。

  　横浜では、関内駅の近くにあります。

  　https://www.kanagawa-yorozu.go.jp/

  　大変混むことが多いので、電話予約をしてから訪問しましょう。
  

  　

  

• 商工会議所や神奈川産業振興センターなど地元の支援機関

  
  

  　公的機関は、価格転嫁交渉の支援については大変積極的です。

  　以前私も、神奈川産業振興センターにて、価格転嫁交渉のセミナーをさせて頂いたことがあります。

  https://www.kipc.or.jp/topics/seminar-event/kakakutennka-1/

  　支援機関ではセミナーだけでなく、実際に専門家が現地まで訪問してくれ、それぞれの企業に適した支援をしてくれます。

  　私もある支援機関を通じ価格転嫁交渉の支援依頼を受け、5回ほど訪問しました。結果として、部分的ですが価格転嫁に成功しました。

  　なお支援機関によっては、派遣が有料になることもありますので、事前に確認しましょう。

  

• 下請けかけこみ寺

  
  

  　どうしても価格転嫁に応じてくれない。そもそも交渉すらさせてもらえない時は、下請けかけこみ寺へ相談しましょう。

  https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/torihiki/kakekomi.htm

  　下請けかけこみ寺は中小企業庁所轄で、相談だけでなく登録されている弁護士による裁判外紛争解決手続まで支援をしてもらえます。

  　裁判外紛争解決手続とは略称ADRといい、裁判ではありませんが、弁護士が調停するので、一定の法的効果があります。裁判と異なり非公開で、期間も3か月程度で終了します。相手が了承すれば場所も自由です。

  　価格転嫁交渉が行き詰まった時は、下請けかけこみ寺の利用を考えてみましょう。